法被

袢纏の形や生地について

お祭りや販促イベントで見かける日本独特のユニフォームといえば袢纏です。ですが一口に袢纏といってもその形や生地は様々です。よく見かける袢纏は木綿を使用した物ですね。ここで粋な袢纏を見分けるポイントがあります。袢纏の背中になぜか生地を縫い合わせたような縫い目があります。これは背縫い(または背摘み縫い)といいます。昔は袢纏に使うような生地は小巾生地といって45㎝程度の生地しかありませんでした。袢纏の身幅は60~70㎝ある為、どうしても背中で縫い合わせなければいけませんでした。
しかし、現在では技術が進歩し90㎝以上の幅の広い生地でも難なく生産できるようになりました。これにより背縫いが無くても袢纏が作れるようにはなりました。しかし、そこで敢えて手間をかけ、小巾生地を使っていた頃のように背中に縫い目を入れることが粋とされるのです。実際、染める時も背縫いを入れることを考慮して型を作らなければならず、さらに仕立てる時も柄同士がピタリと合うように気を付けながら縫う必要があります。そんな職人達の技術が、この背縫いには込められているのです。
また、背縫いが入っていることにより一本の筋を貫き通し、心構えや責任、絆を纏う物としての重みも増します。いかがでしょうか。ほんのちょっとした手間の様に見えて実はそれを作る職人達の技術や心遣い、またそれを着る人達の絆や覚悟が込められているのです。

お祭りを彩るのはカラフルな法被たち

私の地元にはたくさんのお祭りがあります。市のものや町のものや神社のものや学校のもの・・・そのすべてに欠かせないのはチームや団体カラーに染まった色とりどりの法被ではないでしょうか。神輿を担いで町を練り歩いたり、担いだり。それはチーム単位で行われます。それらが一堂に会した時にはまるで人が波のように押し寄せ、持ち上げ、神輿同士をぶつけ合ったりするのです。その時に仲間意識をみんなに植えつけてくれるのが法被の役割なのではないでしょうか。私の町の法被は祖父の頃からデザインが変わっていません。父や兄や、これから生まれてくるであろう、子や孫までに受け継がれ…